二世帯住宅のメリット・デメリット

二世帯住宅っていいか悪いか悩みますよね?
うまくいけばみんな安心して楽しく暮らせますが、悪くいけば
費用はかかるし、売れないは家族はぎすぎすだし。。。ということになってしまいます。
二世帯住宅の基本的なメリットデメリットについて整理しておきましょう!!
まずは二世帯住宅のメリットから

二世帯住宅のメリットは?

1.お互いに助け合える安心感

子供の世話、家事の補助、さらに親の介護など同居により、親世帯、子世帯共にメリットを享受することができます。
特にご主人の出張が多い家庭や病気がちの子供を抱える家庭や介護中の場合も精神的な支えが非常に大きいと言えます。

2.経済性

建築費、固定資産税・相続税等の税金面、生活費用の削減など、両世帯が住むことによる経済的メリットは大きいものがあります。

3.子育て

子育てを一人でするのではなく家に大人がいることは子供にとってもいいことです
一対一の過干渉が和らぐだけでなく、相手のことを気遣い協調性が身に付くように思います
また、家の文化の継承といえばたいそうですが、子供のしつけなどもいろいろな観点で協力してもらえます。

4.老後の暮らしに張り

自分がだれかに必要とされているという意識は、精神的な充足感や満足感を与えてくれるもの、、生活に張り合いがあるといつまでも若々しさを保てます。
孫がおじいさん、おばあさんのそばで元気に遊びまわっているような家では、いきいきとした老人が多いといわれています。
親世帯の老後の暮らしを豊かにしています。

5.文化の継承

家の伝統、習慣、生活の知恵といった個別の家族ならではの財産を、家事や遊び、会話などの日常的なふれあいを通して、
親の世代から子や孫の世代に伝えられます。また逆に、親世代は現代的な感覚や流行などを子世代から学ぶこともできます。
また、親、子、孫という3世代で同居することは話題や行動も多彩になります。お互いに豊かな交流を楽しめることは、家族みんなの心の充実感につながります。
また、両親が住んでいる土地に二世帯住宅を建てる場合は、地域社会のつながりも伝承で切ることもメリットですね

二世帯住宅のお金のメリットは?

二世帯住宅の経済性についてもう少し詳しく

土地代がかからない

親の土地に親子で協力して二世帯住宅を建てれば、
両世帯とも環境、通勤、通学など、より恵まれた条件で暮らすことができ、
しかも子世帯にとって最も頭の痛かった土地購入資金が不要になります。
子世帯のマイホーム資金は、住宅そのものの建築資金にまわすことができ、
親子それぞれの資金を持ち寄れば、単世帯の場合よりすぐれた住環境をつくることが可能になります

建築費用が抑えられる

二世帯が一緒に住むことによって、共用設備のコスト、庭や建物の設備費などが抑えられます

二世帯分の公的融資が受けられる

構造上・機能上の独立性が認められて区分所有が可能な二世帯住宅なら、二世帯分の公的融資が受けられます
また共用タイプでも、一定の条件を満たす二世帯住宅であれば、割増融資が受けられます。
親子リレーローンなど、二世帯住宅向けのローン商品の利用なども条件によっては使えます

相続対策

住宅取得の減税や相続時精算課税制度を利用する等、将来の相続対策になります

家計でのメリット

共有して使うスペースの費用や生活費などはお互いに負担すると経済的に負担が減るはずです。
食費や光熱費などの工夫ができます

二世帯住宅のメリット

二世帯住宅のデメリットは?

二世帯住宅のメリットではいいことがたくさんあるのがわかったと思いますが
実際いいことばかりではありません。
二世帯住宅のデメリットをしっかりチェックしておきましょう!!

1.価値観の違い

今まで別々に暮らしていた家族または個人が一緒に住むわけですから世代間の価値観の違い、
ライフスタイルの違いといったことからいろんな問題が発生します。
特に義理の親子関係にあたる場合はなおさら大きな問題に発展する可能性があります。
最近、娘家族との人気なのはこの辺が大きいのではないでしょうか?
生活時間の差によるストレス・金銭感覚を含めた価値観の違いによるストレス等

2.生活スタイルの違いによるストレス

1の価値観の違いと同様にライフスタイルの違う家族が一つ屋根の下に住むわけですから、
共用スペースの使い方や生活騒音の点で問題が多く発生するようです。
我慢がストレスを生み、ひいては別居、さらに離婚という悲劇もレアケースではありません。

3.プライバシー

これは非常に大きな問題です。特に親世帯の側から、孫の世話をしたい、息子夫婦ともっと仲良くなりたいと、
近づいていくケースが多いようですが、これが子世帯の嫁にとっては大変苦痛に感じるようです。
悪気はないとわかっていても、気の休まる時、スペースがないというのは本当につらいもので、
「二世 帯住宅は失敗だった」と語る方たちの原因の多くがこのプライバシーに関するものになっているようです。

4.家事の協力による家事労働の負担

家事が協力できて楽になるというのがメリットとしてもあるのですが、実際のところはお互いに労働が増えるという不思議なことが起こります。
孫の世話も一緒に住めば毎日のことになり、介護も離れていたらお互いしょうがないと思えることも一緒に住むことにより今までお金を払って
済ませていたことを家族で分担したりということになってきます。
精神的なメリットがなければこれはボディブローのように効いてきます。

5.うまくいかなかったとき

二世帯住宅はやはり特殊な住宅です。
必要ない人にとってはキッチンやお風呂が2つあっても無駄なだけで必要ありません
家を売ろうとしても難しいし、土地もある程度の広さが売れにくかったりします
また、相続問題で親がなくなった後にもめることもあります。
兄弟がいる場合は他の兄弟としっかり話し合ってから計画を進めましょう

6.金銭面

2世帯住宅などでは水道光熱費は一緒の支払いにしているところも少なくありません。
生活に必要な水道光熱費などの費用や食費などのさまざまな出費に関して、どちらがどれだけ負担するかを明確にしておくことが大切です。
節約のポイントは人それぞれ違います。自分が節約ところを相手が気にしていなかったらついついいらっときますし、
反対に細かなことに気を使わなくなってストレスがたまることになります。
金銭問題は身内でももめます。あらかじめきちんとした対応をしておくことが大切である。
また、親世代が現役で働いている場合、子世代は親世代の経済力に頼りがちになりますが、親世代がリタイアして年金暮らしに入ると、
今度は子世代の経済力に頼るようになります。このあたりの将来設計もチェックしておきましょう!!

二世帯住宅のデメリット